行ってきます
息子くんは相変わらず言葉でのコミュニケーションはなかなか難しいのだけれど、普段から日常生活の中で普通の会話のように声をかけるように心がけているうちに、最近は少しずつ意思疎通のまねごとができる回数が増えてきている。繰り返し繰り返し続けることで、ちょっとずつ息子くんの中に何か溜まってきているのかな。
例えば、朝会社に行く時。これまでずっと、反応がなくても一声かけてから家を出るようにしていたところ、数日前に突然、「息子くん行ってきまーす」と声をかけたらニコニコ笑顔で走り寄ってきて、バイバイする僕の手にちょん、とタッチしてまた走り去っていった。次の日は、寄ってはこないけれどその場で振り向いてこちらに手を伸ばしてきて、近寄って手を出したらまたちょん、とタッチ。その次の日も、そのまた次の日も。挨拶に挨拶を返す、というところにはまだたどり着かないし、ちょんとタッチした後は不機嫌な顔で「あっち行け」と言わんばかりに押し返されたりするのだけれど、声をかけられているから何かアクションを返す、という一連の流れが息子くんの中にできているのが見て取れる。
今までもできるようになったことがしばらくすると消えてしまって、また別のことができるようになって・・・というのを繰り返しているけれど、今回は定着してくれるかなあ。してくれるといいなあ。
続く。
Now Playing:
"明日へ向かって走れ" by エレファントカシマシ, 1997