自閉症の息子くんと、いっしょに。(仮)

息子が自閉症&知的障害と診断されて、色々考えることが増えました。家族4人一緒に暮らしながら感じたこと、考えたこと、とりあえず色々残していこうかな、と。

ごあいさつが!

ここ数日、嬉しいできごとが一つあった。

息子くんが通っている療育では、一日の始まりに先生が名前を呼んだときに、
言葉でお返事が出来ない子(こういう子が多い)には、先生が手のひらを見せて、
そこに子どもが手を重ねるように導く、という一連の挨拶があるのだけれど。

ヨメはんがふと家で機嫌良さそうにしている息子くんにこれを試したところ、
なんと結構な確率で、ちゃんと手を重ねることができるようになってきてるがなこれ!
療育ではほとんどできないことが多いみたいだけど、ちゃんと覚えてるがなこれ!

視界に入って、目をしっかり見て、「息子くん!」と呼びかけて手のひらを見せると、
ゆっくり手を重ねてくる。
手のひらを重ねてくる時もあれば指先でちょん、と触るだけのこともあるけれど、
呼びかけに対して応えてくれるというのはめっちゃ大きな進歩!

おかあさんの呼びかけにも、僕の呼びかけにも、そして娘ちゃんの呼びかけにも。
コツを外さずに呼びかければ大体答えられるようになっている。
小さな一歩やけど、ゆっくりゆっくりの一歩やけど、
見てきたことや聞いたこと、息子くんの中に積み重なってきているねんな・・・と実感。

「ほんまや!できた!」と笑顔で喜んでくれた娘ちゃん。
そうやな。ここから始めて、少しづつでも一緒に遊べるようになるといいな。

以前に較べてテンションが低い日が多くなった息子くん。
気がつくと30分とか1時間ぐらい、ほぼ微動もせずにぼんやりしていることもある。
食卓についても、時々牛乳を飲みつつ食べ物には全く手を付けず一言も声も上げず、
今日は食べないんかな・・・と思った矢先に突然食べ始めてみたりと予測がつかない。
そんな中で突然初歩的な意思疎通ができるようになって、驚くやら嬉しいやら。

できるようになったことがしばらくして消えてしまうことも多い息子くんだけど、
今回の「ご挨拶」はしっかりと息子くんの中に根を下ろしてくれるといいな。
そこから少しづつ、小さな葉っぱや花が増えていくといいな。

続く。