おくすり
23時半頃に帰宅したところ、珍しくリビングから足音が聞こえてきた。
珍しいな、と思って部屋に入ると、振り向いたヨメはんが開口一番「大惨事や」と。
その向こうにはきょとんとした息子くんが座っている。
何事かと思えば、息子くんにおくすりを飲ませるのに1時間近くかかったとのこと。
先日、溶連菌感染症に罹った息子くん、症状は大体落ち着いたのだけど、
菌を完全に叩くまで抗菌薬を飲まなくてはならず、これが一筋縄ではいかないのだ。
最初は味の濃い食べ物に混ぜていたけれどすぐに見破られるようになり。
薬の量が多いので、水に溶かしてスポイトでピュッ、という技も使えず。
仕方なくここ数日は、チョコレートクリームに薬を混ぜ込んでボール状にし、
それを口の中に放り込んで後から好物の野菜ジュースを飲ませる、
という合わせ技で何とかしのいでいたのだけれど、
今日は口に放り込んだ後の抵抗が延々1時間近く続いたようだ。
お薬ボールの入った口を開けたまま、
「ぜったい飲み込まへんからなー!!!」とでも言わんばかりに喚き続けるわ、
床にはチョコと薬が入り混じった涎が垂れまくるわでそれはもう大変だった、と。
そこまで強情に飲み込むのを拒否していた割に、
お薬ボールを口から吐き出すわけでもないところが食いしん坊というか何と言うか。
そしていざ飲み込んだあとはあっという間に平常運転に戻ってケラケラ笑っている。
最初から一瞬我慢してくれればすぐにハッピーな時間がやってくるのに、
それを伝えられないのがもどかしいところ。
しかしそれにしても日々ヨメはんには負担をかけっぱなしで申し訳ない。
年度末なので名ばかり管理職はなかなか仕事が終わらないのです・・・
続く。