自閉症の息子くんと、いっしょに。(仮)

息子が自閉症&知的障害と診断されて、色々考えることが増えました。家族4人一緒に暮らしながら感じたこと、考えたこと、とりあえず色々残していこうかな、と。

手をつないで行こう

娘ちゃんと息子くんが、手をつないで歩いた。

近所のスーパーから家まで、ほんの300mくらいの距離だけど。

家に着くのがちょっともったいなかった。

もう少し長く散歩してもいいかな、と思った。

 

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今年最初の療育の日。

娘ちゃんの幼稚園はもちろん冬休み、僕も年末年始休暇の最終日だったので、

家族全員で療育施設に出かけることにした。

大人が2人いるので、この機会にバギーなしでの移動にチャレンジ!

ヨメはんが息子くんと、僕が娘ちゃんと手をつないで、地下鉄に乗って。

 

息子くんが通う施設では、夏休みや冬休みになると時々、

療育の子ども達の兄弟姉妹も一緒に、遊びを通じての訓練の時間を過ごしたりする。

娘ちゃんもこれまでに何回か来ているので慣れたもの。

今回、保護者が別室でスタッフの先生とのワークショップを行っている間、

遊びながら周りの子ども達と手をつないだり、

いつもと違ってお母さんがいないので泣き出してしまった子を慰めたりと、

息子くんに対してはめったに見せない優しさをふんだんに発揮していた、らしい。

スタッフの先生に「優しいお姉ちゃんですね~」などと言われ、

もうヨメはんと顔を見合わせて苦笑いである。

ほな、弟くんにももうちょっと優しくしたれよ、と。

 

そんなこんなで家の近くの駅まで帰り着き、

スーパーで買い物を済ませてさあ帰ろうかと店を出たところで、

娘ちゃんがいきなり「弟くんと、手、つなぎたい」と言い出した。

そうやな、弟くんも喜ぶよ、手をつないであげて一緒に帰ろうな。

娘ちゃんに手を取られて、特に嫌がることもなく素直に歩きはじめた弟くん。

最近、手をつないで歩ける時間がどんどん長くなってきていたのは確かだけど、

これで家族全員と手をつなぐことができるようになった、のかな。

 

本当は息子くんの空いた手を握って一緒に歩きたかったけれど、

息子くんの右手にはお気に入りのビニール袋が握りしめられており、

ここで焦って無理するのは止めよう、と思いとどまる。

ヨメはんと娘ちゃんと弟くんが手をつないで歩くところをぼんやり眺めながら、

ついつい顔がだらしなくニヤけてしまっていた僕は、

すれ違う人が見たらちょっと気味が悪かったかもしれない。

 

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さて、最後になりましたが、あけましておめでとうございます。

いつもブログを読んでくださっている方々、

たまたま通りすがりに訪れてくださった方々、

皆さんにとっての2016年が良い年でありますように。

 

続く。