診断がつくまでの日々②
近所の公立総合病院の小児神経科で、診察してもらうことになった息子くん。
保健福祉センターへの相談やことば教室には、なかなか一緒に行けなかったので、
病院での診察にはできるだけ都合をつけて一緒に行くことにしました。
息子くんとヨメはんと僕の3人で。
あるいは、幼稚園が終わった娘ちゃんも加えた4人で、月に一度の診察。
色々なアンケートに答えて、日頃の息子くんの様子を説明して。
ヨメはんや僕が先生と話す間、自由に診察室内をうろうろする息子くん。
その様子を何度か観察した主治医の先生は、
①言葉の遅れやコミュニケーションの不成立は確かにみられる。
②一度できていたことをしなくなる、「退行」がみられる。
③でも運動機能は特別遅れているというほどでもなさそう。
ということで、
「ものすごく強い(自閉の)傾向が見られる、というほどでもないから、
様子を見ながらどんなサポートが必要か考えましょう」と。
「あまり性急に診断を下すことは避けたい」というポリシーのようでした。
仰っていることは、わかる。
発達に何らかの問題を抱えている子は様々なコースをたどっていくから、
現段階で診断名をつけることを急ぐよりも、注意深く経過を見ながら
必要な支援を見つけていく。
最初はなるほどな、と思ったし、納得できる点もあるんだけれど、
月に1回の診察を続けながら特に何かが進展するわけでもなく、
息子くんの何かが変わるわけでもなく。
なんだか悠長な気もする。
こちらが焦っているだけなのかもしれないけれど、
採血やMRIなどのもう少し詳しい検査を、とか
療育施設を探すために診断書を、という先生からのアクションが
何となくこちらの歩調と合わないように感じられるようになりました。
経過をちょこちょこ伝えていた役所の保健師さんも同じように感じたのか、
別の病院も紹介できますよ、とのお話が。
ヨメはんと相談の上、セカンドオピニオンを得るぐらいの気持ちで、
隣の市にある病院にも予約を入れてみることにしました。
偶然にも、ヨメはんの実家の近くの病院でした。
続く。